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Cafetalk Tutor's Column

ARI T. 講師のコラム

自分じゃ気づけぬヘンテコ発音④:続々・Ciaoは語る

2023年8月7日 | 2 コメント

どうも!

「カタカナ発音を撲滅し隊」隊長のARI T.です!

週末の用事のために灼熱の東京に戻っていました。
高速道路を降りた時の温度。
溶ける、、、



本日また山に戻ります。

さて、「Ciao」の一言で
「トスカーナにいたの?」
と言い当てられてしまっていたARI T.
本日は、
トスカーナ訛りってどんな感じ???
の解説です。
↓これまでのコラム♪↓
自分じゃ気づけない!それがヘンテコ発音の最大の問題なのだ。怖いわぁ〜。
自分じゃ気づけぬヘンテコ発音②:ARI T.のイタリア語変遷。「CIAO」は語る
自分じゃ気づけぬヘンテコ発音③:続・CIAOは語る

トスカーナっていうのは、
イタリア中部の州で、
地図の赤線で囲まれたエリアです。
みなさんご存知の
Firenze
Siena
斜塔で有名なPisa
Livorno
カーニバルが有名なViareggio
などがあります。



海沿いののエリアはそれほどでもないですが、
内陸は非常に特徴的な発音で話します。
分かりやすくいうと、
「かきくけこ」
「はひふへほ」になり、
「ちゃちちゅちぇちょ」
「しゃししゅしぇしょ」
っぽくなる。
*後者の傾向は南イタリアにも顕著

酷い人になると、
「たつてと」
「さすせそ」っぽくなる。
ざ〜っくり言うと、ですよ!
ざっくり、です。

なんでこうなるかっていうと、
舌にあまり力を入れないんだな。
だから空気が漏れちゃう音になるww
昔のRoberto Benigniのイタリア語は、
かなりのトスカーナ訛りだった。
今は亡き名司会者Mike Bongiorno(芸名)の発音との違いにご注目を。
(若きBerlusconiも映っています♪)
↓↓↓↓




ショート動画をみているとよく登場する、
Fiorentinaのお婆ちゃまシェフ。
この方の発音が典型的なfiorentinaかな??
↓↓↓字幕付きなので、より伝わりやすいかも↓↓↓
https://youtube.com/shorts/8OqnHk67_mY?feature=share



パキッと発音しましょう!

とよく言うARI T.ですが、
まあトスカーナの音には、
この「パキッ」が欠けている。
特にFirenze訛りでは、そうで、
この動画の「ルール1」と「ルール2」が顕著♪
ルール3以降は「単語」が違ってしまうので、
発音やアクセントを表す「訛り」ではなく、
言葉そのものが違う「方言」になっちゃう。



で、本題のCiaoですが、
Firenzeの場合、
Ciaoを発音する時にですね、
[s]ciaoという音になる。
「c」の前に
そこはかとなぁ〜く「s」の音が入っちゃう。
だから「Ciao」でバレちゃう!w
仮にここをクリアーしても、
Ho capito
Lo conosco
使わずに話すの不可能な
関係代名詞の「che」
辺りで確実にバレちゃう


それから自分の発音を分析してみたARI T.

「トスカーナにいたの?」と言われる。
「Firenzeにいたの?」とは訊かれない。
ということは方言ではなく訛りの問題?
ということは、
私の「かきくけこ」が「はひふへほ」に聞こえるってこと!?
「ちゃちちゅちぇちょ」が「しゃししゅしぇしょ」!?

で、話すたびに自分の音に意識を向けてみたら、、、
た、たしかに、、、
言ってるかも、、、


詳しく言うと
「C」の音が、
「かきくけこ」と「はひふへほ」の中間の音になっている!
だからそんなには酷くない〜♪
と、意識をすること数日間。
かなり消えましたよ〜。
今では、誰にも言われない♪
やっぱり「知って意識する」って、
ものすごく大事です。



その後、ナポリ放浪後には
「あれ?ローマにいたの?」
と訊かれるようになり、
ぎゃーーー!

という体験も、、、(T0T)
影響受けすぎのARI T.の苦闘は続く(^^;


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