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Cafetalk Tutor's Column

KOBA 講師のコラム

[京都徒然(つれづれ)⑱] 比叡山(ひえいざん)が見える庭2「正伝寺(しょうでんじ)」

2024年1月8日

※「京都徒然(つれづれ)」は、わたしが京都にいるときに見たこと、感じたことをお伝えするコラムです。

 (徒然(つれづれ)何もすることがなくぼんやりしていること)

 

以前、このコラムで、

「比叡山(ひえいざん)が見える庭「円通寺(えんつうじ)」」を
ご紹介(しょうかい)しました。

今回は、同(おな)じく比叡山(ひえいざん)が見える庭「正伝寺(しょうでんじ)」です。

 

写真は、昨日の写真です。

冬で木々が葉を落としているので、

(はな)やかな色彩(しきさい)はありませんが、

刻々(こくこく)と移(うつ)り変(か)わる空の色、雲の色を背景(はいけい)

静かに比叡山(ひえいざん)と向き合うことができました。

 

春には桜、秋には紅葉がこの庭に彩(いろど)りを添(そ)えます。

 

ある冬、ここに座っていたら、

晴れていた空が、突然(とつぜん)曇り、雪が降り出して

比叡山(ひえいざん)の姿が見えなくなり、

しばらくしたら、雪がやんで、

また青空の下に比叡山(ひえいざん)が姿を現すということがありました。

短い時間の中で大きなドラマを見たような思いでした。

 

実は、この正伝寺、円通寺、そして比叡山(ひえいざん)山頂(さんちょう)

いずれも北緯(ほくい)35度4分から5分、

東西に一直線(いっちょくせん)に並(なら)んでいます。

 

昔の人は、この方向から眺める比叡山(ひえいざん)

もっとも美しいことを知っていて

この緯度(いど)にお庭を作ったんでしょうね。

 

正伝寺のお庭は、

デヴィッド・ボウイや谷村新司が愛したお庭ということでも有名です。

デヴィッド・ボウイは、

テレビコマーーシャルの撮影(さつえい)で来たそうですが、

それだけでも忘れられない庭になったのでしょう。

 

(これがその時撮影(さつえい)したテレビコマーシャルです。

 比叡山(ひえいざん)が登場(とうじょう)しないのが残念(ざんねん)ですが、

 背景(はいけい)にお庭の植え込みが写っています。)

 

 https://youtu.be/2qvAM7Q-d9w?si=9DcAub7EhnuwS5RB  

 

 

お庭というものは、四季それぞれの木や花で

お庭の表情(ひょうじょう)を変えるものですが、

円通寺や正伝寺は、

それに加えて、短い時間の中でも

空の光で比叡山(ひえいざん)の色合(いろあ)いが変わっていきます。

 

何度(なんど)来ても、いつまでいても、

(あ)きないお庭です。

 

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KOBA
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